2017年10月20日金曜日

文化心理学

海外のお客様が増えています。

そこで、文化心理学に興味が湧き、易しい本を読んでみました。

一番印象的だったのは、「価値観がものの見え方に影響を与える」ということでした。

ものの見方ではなく、ものの見え方。





たとえば、欧米人と日本人が、5人の人物が並んでいる画像を見るとします。

欧米人は画像の中心でボスらしい人物にピンポイントで焦点を当て、周囲の人についてはほぼ無関心、というよりは見えていません。

日本人は周囲の人の様子も意識に入れ、ボスの表情を判断する傾向があります。







ボスが笑っていても周囲の人が悲壮な顔をしていれば、ボスの笑顔がただの笑顔とは判断しないのが東アジア文化圏の我々。

周囲の人がどんな顔をしていても、ボスが笑っていれば笑顔をそのまま受け取るのが欧米人。

こういう思考様式の例は、プレゼンや街の情報量にも表れています。

どちらも、東アジア文化圏の方が情報量が多い。

東アジア文化圏の我々はより多くの情報を取り入れて判断したい、判断してもらいたいのです。

単純化すると、自己判断を重視する世界か、周囲を気にする世界か。

私には前者の方が楽かもしれませんが。。。


2017年10月6日金曜日

国際翻訳デー




今年5月、国連により9月30日が「国際翻訳デー」と定められました。

国同士の理解や発展のために、専門の翻訳者が果たす役割を重視した結果です。






翻訳という仕事は、その価値に見合った評価を受けていない、と思うときがあります。

そういう意味で、今回の国連決議は喜ばしいことです。

9月30日といえば、60年以上前から国際翻訳家連盟(FIT)がこの日を「世界翻訳の日」と定めているのをご存じですか。

偶然ですが昨年、9月30日は「世界翻訳の日」だから何か有意義なことをやりたい、と知人と話していました。

翻訳という仕事の認知度を上げたいですね。

今回は国連「国際翻訳デー」なのですから、9月30日に業界で何かできないでしょうか。

2017年9月28日木曜日

機械翻訳と翻訳者

「今後、翻訳者はいらなくなるの?」

「今後、翻訳会社は生き延びられるの?」

昨秋機械翻訳の性能が劇的に上がって以来、翻訳業界でこの2つの問いは大きな関心事です。

翻訳といっても、情報を伝えることを目的とするデータに関しては、機械翻訳の果たす役割がますます大きくなるのは疑いの余地がありません。


Photo: by Leland Francisco


翻訳者については、人手翻訳の需要がなくなることはないでしょう。

ただし、翻訳者に要求されるスキルはより高度・複雑になり、翻訳以外の分野の知識も要求されそうです。




翻訳会社も、AIを強く意識したビジネスモデルでなければ生き残れなくなるでしょう。

詳細については、以下の弊社Webサイトのブログをご参照ください。

Google翻訳があれば翻訳者は要らない?」(https://www.k-intl.co.jp/blog/7
「対談:機械翻訳の現状と未来」      (https://www.k-intl.co.jp/blog/36



2017年9月22日金曜日

近江商人の家訓


近江商人西川家に「先義後利栄」という家訓があります。

義を優先して利益を後にすれば栄える、という教えです。

この後に「好富施其徳」が続きます。

この近江商人の家系を継ぐ仲間が、この後の部分も大事だと言っていました。

富を得たらその分徳を施せ、という意味です。

富を得た結果の行為よりも、得る方法が世間に知られているのは当たり前ですね。







近江商人の屋敷は目立たず、必ず「見越しの松」が植えられています。

この松は、塀越しに通りの人からも見えます。

これは、世間の動きを知ることの大切さを示しているのです。

西川家には、「身の程を知れ」という額がかけられていて、私にはこの家訓が一番こたえました。

2017年9月15日金曜日

相撲部屋

相撲の秋場所は怪我人続出で、応援している木瀬部屋の宇良関も膝を痛めて休場しました。

部屋の力士が怪我をしたら、身心のケアは親方とおかみさんのつらい役目です。












力士が十両になると化粧回しを用意します。

この化粧回しは、スポンサーがいればスポンサーが、いなければ親方が作ることになります。

秋場所に十両に昇進した同郷の力士に対して、仲間がスポンサ-になりしゃれた化粧回しを作ってあげました。











親方の役割は部屋の経営者であり、師匠であり、親代わりです。

部屋での行動規範は番付。

色々と違いはありますが、「人を育てる」という面で部屋の経営と会社経営とは共通点があり参考になります。

2017年9月8日金曜日

小澤竹俊『苦しみの中でも幸せは見つかる』







著者の小澤先生はホスピス病棟長を経て、現在めぐみ在宅クリニック医院長、訪問看護・緩和ケアの専門家です。

先生の著書には、苦しみの中にある人に対する接し方が書かれています。








病気の人を含めて、本当に苦しんでいる人に対して出来ることは多くありません。

1. そばにいること、
2. 苦しいときに苦しいと言える関係を築くこと、

が重用だそうです。

2.を実現するためには、
 ①相手の苦しみについての意識を持ち続け、聴く、
 ②苦しんでいる人のサインをキャッチできる感性を養い、
 ③相手のメッセージをなるべく正確に言語化し、
 ④言語化したメッセージを相手に返してあげること。

こうすれば、苦しんでいる人が「自分が辛いことを理解してくれた」と思い満足するのだそうです。

「聴く」ことは「同調」することではなく、聴いている間は自分の意見を胸にしまっておくこと。

難しくて自分が実際にできるかどうかわかりません。

でも、少しでもやってみれば人の役に立てるかもしれません。

2017年9月1日金曜日

能登「さか本」

夏休みに、能登半島を巡ってきました。

さか本玄関




ハイライトは珠洲「さか本」での宿泊。

「さか本」は、トイレも洗面所も共同、冷暖房なし、TVなし、おもてなしなしで、あるのは自然とおいしい料理。




煮物
お刺身










焼きおにぎり




夕食は、時間になると説明なく、でもタイミングよく料理が出て、終わるという不思議な雰囲気。

もちろん宿の人は、聞けば気持ちよく答えてくれます。







一番困ったのは食事中、板の間(漆塗り)の薄~い座布団に座わらされたこと。









足が痛くて食事中10回は座り直し、料理を十分味わえませんでした(泣)。






日本一の宿と評価している人もいるので、好きな人は大好きだというのはわかります。

私の場合は、お料理のおいしい禅寺に短い修行に行ってきた、という感じでした。