2008年11月27日木曜日

東洋陶磁美術館

三連休に仕事の仲間と一緒に関西方面に旅行に行った。そのついでに大阪市立東洋陶磁美術館に寄ってきた。


もう10年くらい前になるが「日本骨董学院」というところの古美術、骨董講座を約3年受講したことがある。月に1度、土曜の夜に骨董について勉強をするのはつらかった思い出がある。


この勉強が役に立ったのか、美術館で古い陶磁器を見るのが楽しみの一つとなっている。今回は、東洋陶磁美術館の「酒に酔う-東アジアの酒文化」という企画にひかれて、寄ってきた。






静かな美術館で古い酒器を見ていると、時の流れをゆったりと感じることができる。

                                                 




                                    
素晴らしい酒器の傍らに、三国志曹操の短歌行「酒に対して当(まさに)に歌うべし、人生幾何(いくばく)ぞ、譬(たと)ゆるに朝露(ちょうろ)の如し...」が掲載されていた。Red Cliffの曹操のイメージとこの歌がなかなか重ならない。

      


静かな時の流れを楽しんだ後は、喧騒の町道頓堀へ。
道頓堀の「今井」といううどん屋で一杯。鯛のこぶじめ、ちりめん山椒としし唐のおつまみ、そして鴨鍋うどんで旅をしめくくった。


2008年11月17日月曜日

渋谷eggmanでライブ






先週の日曜日、家族が渋谷のeggmanでライブ コンサートを開いた。







家族は、学生時代に男性3人でフォーク バンドを結成していて、最後にコンサートを開いてから実に40年ぶりのライブであった。活動を再開したのは3年前で、女性2名(ボーカルと二胡)が新たにメンバーとして加わった。

聴衆は約100名で、出演者の家族、親戚、知人、そして学生時代に所属していたスキーのクラブの先輩、後輩達で、皆演奏者に優しい身内だった。

知らなかったがeggmanは若者には比較的知られたライブハウスで、プロがライブを行う場所だそうである。ある人が笑ってeggmanのライブスケジュールを見たら日曜日だけ空白になっていた、と教えてくれたのがおかしかった。


「人生のスピードは年齢に正比例する」という言葉を本で読んだが、これは20代の若者は1年間を時速20kmで走る人生を送り、30代の人は時速30kmで走る人生を送るという意味である。



年齢が高くなれば、時の流れも早く感じるということと解釈しているし、私も実感している。バンドのメンバーについていえば、そろそろ高速道路に乗らなければスピード違反で捕まってしまう速度で走っている年齢になっている。


こういうバンドのメンバーが、今回のようなライブをまたできるかどうかわからないが、私にとってはとても心暖まる、思い出に残るイベントであった。


2008年11月13日木曜日

ジム

毎週1回、朝の7時から8時まで表参道のGold's Gymでトレーニングを続けている。


写真はマシンだらけのGold's Gymの内部

下の写真はパーソナルトレーナーの多々納先生



3年近くジム通いが続いているのはパーソナルトレーナーのお陰である。トレーナーはとても勉強家で、トレーニングを受ける人のことを真剣に考えてメニューを組んでくれ、理論的に説明し励ましてくれるのが私の元気の源となっている。








下の写真は、私が必死でバーベルを上げているところ。15kg10回を3回繰り返し、これでも私にとっては結構きつい。



Gold's Gymでトレーニングをする人の中にはスポーツ選手もいて、いつも空気がピーンと張りつめ、皆真剣なのが嬉しい。時々トレーニングをしている人の「ウォー」という苦しみの声が聞こえてくることがある。その動物的な叫びを聞くといつも「よし、やるぞ!」という気分になる。ただ、心の中では筋トレをしている人の中で私が一番ひ弱かも、とひそかに思っている。




今年の夏に足の小指を骨折したときも、骨折した週だけ休み、次の週から上半身のみのトレーニングにいつも通りジムにかよった。一人ではなかなかできないことで、お陰で骨折が直るまで身体がなまらずにすみ、素晴らしい体験をした。




靴をはけないためビーチサンダルでジムに通ったが、これで東京の人がどんなに早く歩くかよくわかった。折れている小指をふまれないように気をつけて歩くと、どうしても遅くなる。そのため、サンダルの後ろを何度ふまれたことか。足が治った自分も急いでいる人の一人に戻っているが、時々皆そんなに急いで何をしようとしているのか、と考えてしまう。

2008年11月7日金曜日

一日二日に万機あり

今日の新聞にも「トヨタの営業利益7割減」と報じられているが、「100年に1度」と言われている米金融危機に端を発した世界的不況は、翻訳業界にも大きな影響を与えている。


この不況で一番大きな影響を受けているのは、ITや自動車関連の翻訳を専門にしている翻訳会社であろうか。 大きなプロジェクトが頓挫した話も聞いているし、翻訳の発注量が劇的に減った、と苦しい話を聞く機会が多い。


IT関連の翻訳が大きな位置を占めている弊社も第三クオータを乗り切るため、知恵を絞っているところである。 この危機を乗り越えるための妙薬などないが、日頃学んでいる先人の言葉に勇気付けられることが多い。


先日は「書経」の『一日二日に万機あり』という言葉を学んだ。この言葉を「1日とか2日という短い間にも変化する兆しは無数にある」と解釈し、日々油断を戒めると同時に、細かいことを見逃さないよう、また細かいことを大切にしたいものである。ついでに、万機があるのならと明るい気分にもなる。


米国も初の黒人大統領が選出され、100年に1度の金融危機が勃発し、後から振り返ると2008年は歴史的な転換の年となるかもしれない。考えようによっては、おもしろくも苦しい時代に身を置いていることになる。