2009年11月25日水曜日

JTF翻訳祭が終わって


先日、約半年かけて準備をした第19回JTF翻訳祭が終わりました。


過去最高の参加者数で、活気ある翻訳祭となりました。




今年はこの不況の中、皆さんが参加費を払ってわざわざ来てくださるのだろうか、講演者が新型インフルエンザで倒れたら代役をどうしよう、と次から次えと心配の種が尽きませんでした。


翻訳業界は、世界同時不況が大きく影響して、多くのの翻訳会社、翻訳者が深刻な受注減を経験しています。


先日会った翻訳会社の社長は、売上が70%(!)減った、と言っていました。聞いた途端、減ったのは30%かと思いましたが、受注が前年比30%だったのです。


こんな時期に開催する翻訳祭であるからこそ、参加の皆様に何か一つ現状打破のヒントを得て帰っていただきたいと願い、「今こそ、脱皮のとき!」というタイトルを掲げました。


翻訳業界には昔から、翻訳会社と翻訳者の利害は相反するという考え方がありますが、この考え方は変える必要があります。


乾杯の挨拶でも言ったのですが、この厳しい競争の時代に、翻訳会社、翻訳者、そしてクライアントは一つのチームとして同じ船に乗っているのですから、コミュニケーションを密にし、互いにQCDで優位に立つ以外に生き残る道はないのです。




今後の業界活動でこの思いを繰り返し発信していこう、というのが今年の翻訳祭を終わっての私の小さな決意です。

2009年11月17日火曜日

原子力発電所訪問記

世の中には、役に立っているのに、歴史や過去の経緯によって、世間でまま子扱いをされているものがいくつかあります。


その中の一つが原子力発電所だと思うのですが、今回、発電量世界一を誇る東京電力柏崎刈羽原子力発電所に、東京商工会議所の視察会で行ってきました。


今回の訪問のハイライトは4号機の原子炉の中に入れたことで、実にラッキーでした。下の図の原子炉圧力容器の底をのぞけるところまで入ったのです。


上の図は沸騰水型原子炉で、ウランが原子炉内で核分裂を起こし、その際に発生する熱によって、水を蒸気に変え、この蒸気でタービンを回して発電機で電気を作る仕組みを示しています。


4号機は中越地震以降点検が行われていて、数年稼働していないため原子炉の中まで入れたというわけです。


放射線測定器を胸ポケットに入れて見学をしたのですが、放射線が人体に与える影響の度合いを表す単位がミリシーベルトだそうで、世界の自然放射線量の平均が2.4ミリシーベルト/年とのこと。


7,000ミリシーベルトを全身にあびると人は死に、癌の放射線照射は60,000ミリシーベルトだそうです。癌の治療にはすごい量の放射線が使われているのですね。


原子力発電所の安全確保の原則は「止める」、「冷やす」、「閉じ込める」で、放射性物質は5重の壁で閉じ込められています。


漠然とした不安や、過去の経験で現実を見る目が曇ることはよくあることです。見ることによって考えが変わる場合もありますので、見学をお薦めします。


ただし、日本では原子力に対する特別な思いがあるので、時の流れの中で原子力発電が自然に認められるまでは、安全確保と地道な広報努力は不可欠です。



案内してくださった東電の吉岡さんと。

あまり女性がいない職場だと思っていたので、吉岡さんに会えてなんだか嬉しくなり、写真を撮ってもらいました。


2009年11月13日金曜日

野党自民党




自民党若手議員のシンポジウムが、選挙後初めて開催されました。



与党と野党との差は大きいです。




シンポジウムの参加者の顔ぶれも相当変わり、出席者数も以前ほど多くなかったようです。


私がこのシンポジウムに毎回参加するのは、政治のことを知りたいと思っているのと、この議員を個人的に応援しているからです。


今回の講演者は大島理森自民党幹事長でしたが、少しパワーが落ちている気がしました。


大島幹事長の話は、自民党が選挙で大敗した理由とその対策、そして「民主党政権の3つの不安と2つの疑惑」についてでした。


最大の敗因は、党全体のビジョンがなく、全体目標を示せなかったからだそうです。


党としての「志」がなく、皆が権力の座にしがみつくのにきゅうきゅうとしていれば、組織が衰退するのは必然です。


民主党に関しては、 経済、財政、外交・安全保障に問題がある、という点には同意します。


自民党の作った予算案の98%を生かし、その上にマニフェストの政策をのせていては、お金が垂れ流しの状態になるのは当たり前です。今民主党は必死になっていますが。。。


大島さんに続いて、参議院国会対策委員長の鈴木政二さんが、これからの政治家の守るべきものはまず「人の道」、次が「法律」だ、と言っていました。


どんな組織でも一度腐ると、浄化にはものすごく時間がかかります。自民党は歴史が長いので、よけい時間がかかりそうです。


民主党にも国を思う政治家がいるように、自民党にも優れた政治家がいるので、自民党の再生が日本のためになると考えています。

2009年11月6日金曜日

品質改善発表会

品質改善について先生の指導を受けるようになってから、早いもので2年たちました。

社内でのさらなる改善活動につなげるため、先週「第一回品質改善発表会」が開催されました。

1位~3位は賞金、ほかは参加賞を出すことにして、 マネージャの長年にわたる改善活動ストーリーのプレゼンに続いて、6名の自薦、他薦の社員が日頃の努力の結果を発表しました。





優勝者のM君は、日々の積み重ねの改善が皆に認められ、しかもお小遣いも得て、ニコニコでした。




発表者のテーマは、日常業務の生産性向上から、経営に大きなインパクトを与える改善までさまざまでした。


入賞した「月次決算納期の短縮」のPPTです。

発表者がネコ好き社員の一人なので、表紙のクリップアートが招きネコです。






別の社員は、「2人分の仕事を1人で!!」というテーマでのプレゼンでしたが、実際に2人分の仕事をプロセス改善で1人でできるようにしました。



発表者の中には、プレゼンをするのが初めての人もいて、ずいぶん緊張したと思います。


入賞したかどうかは問題ではありません。どんな小さなことでも改善できればOKです。ただし、目標は高く設定しましょう。


二回目の品質改善発表会は1年後です。次は、発表者の申し込みが多すぎるようになっていたいものです。