2011年4月25日月曜日

別れ

17年前の自分を振り返ってみると若くて、とても未熟でした。


その17年前に入社してきたT君が、4月に独立し、地震で遅れた送別会を行いました。


17年間に意見の相違や口論になったこともありましたが、T君に対して人間的な信頼を失うことなく17年間過ごすことができたのは幸せなことです。





信頼は築くのには時間がかかり、壊われるのは一瞬だからです。




T君は、暴走族ではないということを確認してから入社してもらったのが笑い話になるほど成長し、一人でビジネスを始めるために去っていきました。


私には不思議と寂しいという気持ちはなく、新たなフェーズに入った会社のことで頭がいっぱいです。


いつか、ビジネスでコラボできるよう、お互いに頑張っていきましょう。


これから、T君とのように社員全員と信頼を築く、というのが私の目標です。

2011年4月18日月曜日

劇団曼珠沙華

なんでも行って見てみるものです。


仲間の息子さんが参加している劇団曼珠沙華(まんじゅしゃか)に誘われて見に行ってきました。


一回目に誘われたときには用事があったのと、なんだか変な劇団だな~と思って失礼しました。




ところが、一回目に行った人から「何でも行ってみるもんだよ、とってもよかったよ」と言われたのですが、まさにその通り。






まあ、浅草のイメージで、梅沢富美男の世界です。




ところが、座長親子の演技力と踊りが半端ではない。



テレビで見る中途半端なタレントなんか足元にも及ばない。


この劇団の創始者は現座長の母親で、森英恵のところにいた元デザイナー。


しかも、この劇団は使命感をもっているのです。



ベラルーシュ、ネパール、ミャンマー、フィリピン、アルメニア、モンゴルなどの少年院、スラム街、チェルノブイルの原発の被害を受けた子供達などに公演を見せるため、世界をまわっているのです。


衝撃的色彩と泥臭さの中に、めったに見られない演技力と観客を巻き込む力で、世界のどこで公演しても大うけ間違いなしだと思います。


世の中色々な職業の人がいるのだ、と自分の世界の狭さを感じた一日でした。

2011年4月11日月曜日

南部美人






岩手県二戸市に「南部美人」という蔵元があります。





今回の地震で、この蔵元も含めて東北の蔵元は軒並み被害を受けました。


ちょっと前に話題になりましたが、南部美人の五代目が「被災地岩手から"お花見"のお願い(南部美人)」をYouTubeにアップしています。





要するに、お花見を自粛しないで、お花見で被災地のお酒をどんどん飲んで、支援をしてください、という主旨のものです。





南部美人の蔵元はたまたま親戚だったのです。


このYouTubeを見た仲間が南部美人の蔵元が私の親戚だと知って、それでは南部美人を飲んで、支援する会を開こう、ということになりました。



仲間が10人集まりました。


10人で飲んだ南部美人は約4升!


私はビール専門で、日本酒は一口しか飲んでいないので、完全な割り勘負け。。。


でも、仲間に心から感謝でした!

2011年4月1日金曜日

天災と日本人の気質




(財)国土技術研究センター理事長、大石久和氏の「日本人の自然災害史観 日本人は必ず立ち上がる」という記事は、強く心に残りました。




雑誌『Will』の5月号に掲載されています。


この記事では、なぜ日本人が災害のときに泣き叫んだり、取り乱したりせずに立ち上がることができたのか、ということを日本の国土の置かれている状況から分析しています。



世界では現在まで30億人以上が紛争で死んでいるそうです。



紛争で死ぬと人間は当然恨みをもったり、敗因の分析をしたりし、これが闘う姿勢や論理的思考に結びつきます。


一方、日本は、紛争よりも天災(地震、台風、豪雨など)での死者が圧倒的に多い国です。


日本の国土面積は世界の地表面積の0.25%にすぎないのに、マグニチュード6以上の地震の20%が日本に集中しているとのこと。


天災で人が死んでも、恨む相手がいません。


そんな過酷な状況下で人間ができることは、「ただひたすらにその死を受け入れる」ことだけ。


これが、日本人特有のけなげで勤勉な気質を作ってきた、というのには納得できます。


この記事から、今回の震災でもきっと日本は復興できる、という勇気をもらいました。