2014年3月31日月曜日

「あなたを抱きしめる日まで」

2013年度も無事終わり、すでに2014年度に入っています。

この喧騒のときに、ジュディ・ディンチ主演の映画を見に行きました。

アイルランドでの実話を基にしたものです。

主人公の名前はフィロミナ。

フィロミナは未婚の母になるためにカトリックの女子修道院に送られ、その後子供はアメリカに連れていかれてしまいました。

主婦となったフィロミナが、50年後に子供を探す旅に出るという映画です。

修道院のシスターたちは、フィロミナをふしだらな女性として最後まで赦しません。

そして、子供のことはわからないと嘘をつき続けたのです。

カトリックでは当時婚外婚で産まれた子供の人身売買が行われていたという説があります。

寄付という名目でお金は支払われたのでしょうが、今でも真実は闇の中です。

すべてがわかった後、フィロミナはシスターを「赦し」ました。

信仰は人をかたくなにもし、また優しくもしますが、信仰のあり方が問われる映画でした。

2014年3月26日水曜日

『命もいらず、名もいらず』

山本謙一著『命もいらず、名もいらず』は、明治維新陰の立役者山岡鉄舟についての本です。

合気道をやっていた頃に、藤平光一に興味をもち、この人の師小倉鉄樹(画家小倉遊亀の夫)を知り、この人の師山岡鉄舟に辿りつきました。

『命もいらず、名もいらず』には、私にとって人生の指針となる言葉が詰まっています。

以下がその一部で、括弧の中は私の短いコメントです。

「われの思うわれと、人の思うわれは違うもの」(誤解されていると思うときはこの言葉を)

「おのれを厳しく鍛錬することで、人格の芯が磨かれている」(こうありたい)

「人というものは骸骨にすぎぬ」(厭な人に逆らえないときにこう思えば気も晴れる)

「死ぬまでは、生きる。それも、とことん本気で懸命に生きる」(今後の人生の指針)

「世の中には、いくら知恵をめぐらせ、手を打っても、どうにもならぬことがある。辛さを辛さとして噛みしめなければならないことがある」(ときには耐えなければ)

まだまだありますが、どの言葉も時々思いだすようにしています。

2014年3月18日火曜日

研究不正


「日本のリケジョ快挙」というブログを掲載したのが2月第1週。

あれから2カ月もたたないのに、STAP細胞の存在すら疑われていて、中身は空。

小保方さんを絶賛した人たちのブログがそっと消されているそうです。

あの時点では日本中が喜びに湧き、今日の事態を誰も予測できなかったのに、どうして消すのでしょう。

それにしても、小保方さんのみが矢面に立たされている気がします。

日本人研究者への信頼がかかっているのです。

一人の研究者にすべての責任を負わせ、犠牲者にして終わり、というわけにはいきません。

2014年3月13日木曜日

OB会

大学のスキー クラブのOB会が母校で開催されました。

なんと40数年ぶりの母校。

正面に新しい校舎が建ち、キャンパス入口の風景が変わりました。

変わらなかったのは中庭の大銀杏の木。

この木のまわりで、よく仲間と待ち合わせをしたものです。

ファカルティ用の大学カフェテリアはなかなかおいしかったし、その続きで行った同じ校舎のバーは1,500円で飲み放題。

酔った友達は、昔の話を暴露し始め、恥多き過去をもつ私は困惑。

わがままな友達は、ウィスキーの水割りが薄いとボトルを持ってこさせていました。

1,500円しか払わないのを忘れたのね、私がお兄さんに謝っておきました。

若い頃の性格は時がたっても変わらないものです。