2015年12月25日金曜日

JAZZ BAR SONE

10年以上前は、時々ジャズのライブを聴きに行っていました。

ところが、最近ではすっかりご無沙汰。


関西オフィス忘年会の二次会で、三宮のSONEで久し振りにジャズのライブを聴きました。


忘年会の二次会でジャズを聴きに行くなんて、ちょっといいですね。

なつかしい"Santa Claus Is Coming In Town"なども演奏され、ゆったりとした時間が流れました。

SONEは割と有名なようで、社員の一人が一度行きたかった場所とのこと。

ボーカルの女性は、これから1年米国に勉強に行くそうです。

日本人の女性ジャズボーカルで一流になる人はほとんどいませんが、チャレンジャーは応援したくなります。

来年はたまにはジャズでも聞いて、しばし心を休める余裕をもつことができるでしょうか。

皆さま、今年は大変お世話になりました、来年もまたよろしくお願いいたします。

2015年12月18日金曜日

箱根 匠の宿佳松

箱根の佳松(よしまつ)という旅館に母と二人で1泊してきました。

佳松は母のお気に入り。

ほどよい応対とほどよい料理で、疲れない旅館です。

箱根ホテルで芦ノ湖をぼーと見て、旅館に行っただけの旅でした。

今回は、朝食を紹介します。


出汁入り卵焼き。

甘い卵焼きか出汁入りかの選択ができます。


まぐろの中落ち。

朝から烏賊のお刺身ぐらいは出ますが、中落ちは初めて。


鯵の干物か金目鯛かの選択で、金目を選択。

脂がのっていました。

その他、セリのおひたし、ひじきの小鉢、ポテトサラダ、湯豆腐、香のもの、味噌汁、ごはんでした。

これからも時間の許す限り、母の好きな所に一緒に行きたいと思っています。

2015年12月11日金曜日

勝敗は六分か七分勝てば良い

年末恒例の経営者による歌合戦に今年も参加しました。

この歌合戦は15年続いています。
私は今年も赤組キャプテン。

出演者は紅白で110名、観客約400名。


出演者は、経営者とその家族、社員。

皆衣装にはこっています。

かつら、サングラス、衣装でこういう格好をしている人がいるのです。

出好きな経営者が多いので、その熱気はすごい!

結果は両組引き分けで、最後は赤組の判定負け。

武田信玄も「勝敗は六分か七分勝てば良い。八分の勝ちはすでに危険であり、九分、十分の勝ちは大敗を招く下地となる。」と言っています。

時には、負けることも必要ということです。

まだ今年は翻訳のISOの審査が残っていますが、有意義な1年でした。

2015年12月4日金曜日

『ロゴスの市』

今回も本の紹介です。



乙川憂三郎著『ロゴスの市』です。
男性の主人公は文芸翻訳家、女性の主人公は同時通訳。

翻訳、通訳という分野では、どちらも身近にいる職業の人たちです。

男女は三鷹にある大学の言語学科の同級生。

時代は「異邦人」が流行していた1970年代。

この男女が言葉と格闘し、苦しみながら一流の翻訳家と同時通訳になっていきます。

その過程で愛し合いながら、運命にもてあそばれ、孤独な人生を送る二人。

私にとって美しい文章というと、宮城谷昌光や葉室麟が頭に浮かびます。

でも、この作家の文章は、どこかに書いてありましたが、たしかに端正です。

文中で翻訳について印象に残った一文は、

「原文を見たまま考えると、どうしても英語の構造に縛られるから、翻訳するときは顔を上げる....」でした。

2015年11月27日金曜日

『がんと闘った科学者の記録』

現代は、2人に1人はがんにかかるといわれている時代です。


『がんと闘った科学者の記録』の著者は物理学者戸塚洋二氏。

立花隆氏編集による同氏の死の直前までのブログです。

戸塚さんは、生存していたならニュートリノ観測でノーベル賞を確実に受賞していたといわれる人です。

自分のがんに関するデータを蓄積し、分析する冷静な科学者の目を死の直前まで失わなかった人でもあります。

同時に、植物に対する豊富な知識と深い愛、死と信仰についての考察、そして恩師小柴昌俊博士に対する思い。

戸塚さんが努力して到達したいと思っている人生の終末を正岡子規の言葉で表しています。

「悟りといふ事は如何なる場合にも平気で死ぬる事かと思って居たのは間違ひで、悟りといふ事は如何なる場合でも平気で生きて居る事であった」

いつか健康を失い絶望しかけたら、この本を読み返して生きる勇気を与えてもらえそうです。

2015年11月18日水曜日

筋膜治療

過去4年間の悩みの種だった、首の痛みと頭痛の問題が解決しました。

NHK「ためしてがってん」で筋膜マッサージの話が取り上げられた直後だったからでしょうか。
行きつけのお医者さんのアドバイスで、筋膜治療院に行ってみました。

なんと、4回くらいの治療で嘘のように痛みが取れたのです。

治療院で、癒着した深在筋膜をはがしてもらいました(自分で治療するのは難しい)。

1回目は痛かった!

着ているものが痛みからでる汗でびっしょり。

でも、3回目くらいで治療中の痛みが軽減され、同時に首と頭の痛みが取れてきました。

頸椎ヘルニア、椎間板ヘルニア、偏頭痛、坐骨神経痛、腰痛、膝の痛み、しびれなど、持病をおもちの方は試す価値はあります。

大概の痛みは5~6回の治療で治るようです。

この治療院は:

http://ishii-kinmaku.com/about.html

何事もあきらめないのが肝心です。

2015年11月13日金曜日

会社設立30年

来年の1月で会社を立ち上げてから30年たちます。


夜も寝ないで働いた時。

夜中まで飲んで人と話した時。

社員の気持がわからずに悩んだ時。

業績が悪化して夜寝られなかった時。

人生の師と出会った時。

品質管理手法を導入した時。

香港、大阪に事業を展開した時。

そして情報セキュリティISO27001認証を取得した時。

長年会社を経営していると良いときも悪いときもあります。

創立30周年の対外的お祝いはしません。

年2回発行している会社のニューズレターの特集号を出すだけです。

企業にとって一番大切なことは永遠の継続。

会社が元気で存続し、社員が幸せに働き続けられることが願いです。

お世話になった方々には、会社が元気でいることによってお礼ができればいいと考えています。

2015年11月6日金曜日

ISMS更新審査終了

ISMS(Information Security Management System: ISO27001)の認証取得から丸3年たちました。

その間、2回のサーベイランスを経験。


そして3年ごとに更新審査があり、今日2.5日かかった更新審査が終わりました。

すがすがしい気持です。

今回から新しい認証機関での審査です。

認証機関を変更したのは、不満があったわけではなく様々な状況を鑑みてのこと。

新しい認証機関は、現場での審査に3時間以上使いました。

現場重視は望むところ。

情報セキュリティの仕組みを構築しても、運用するのは社員です。

どの社員も審査委員の質問にスムーズに答えていたようなので、正直ほっとしました。

来年で会社創立30年。

この間、会社を大きく変えたのは翻訳の品質管理システム開発とISMS認証取得。

年内に翻訳のISO17100の審査がひかえています。

今年はぎりぎりまで忙しそうです。

2015年10月30日金曜日

LocWorld in San Jose

10月14日~16日、LocWorld 29がシリコンバレー、サンノゼで開催されました。
LocWorldとは2003年に始まったローカリゼーション業界向けカンファランスです。

展示、プレゼン、ネットワーキングと年々参加企業が増えています。

LocWorld 29では、我社もハンガリーのMorphologic社と共同で機械翻訳エンジンGlobaleseの展示、デモのためにブースを出しました。

東京本社からと香港から各1名参加。

私は東京で留守番。

新撰組のようなはっぴを着ているのは、関連会社慶愛香港の取締役。

顔は良く見えませんが、はっぴはなかなかの趣味です。

でも、このはっぴが目立ち、多くのお客様がブースを訪れてくれたようです。

ところで、本家新撰組の人達は殺伐とした雰囲気をしていましたが、新撰組風のはっぴを着た人達は皆優しげでした。

展示会参加の目的は広い意味での営業。

この業界は技術的変化が早く、情報収集も欠かせません。

来年4月にはLocWorld 30が日本で開催されます。

参加するのが楽しみです。

2015年10月16日金曜日

長岡と米百俵祭り

小泉元総理の所信表明演説で「米百俵の精神」が引用されるまで、この言葉のことはよく知りませんでした。

仲間の一人が長岡牧野藩武士の末裔ということもあり、今回米百俵祭りの見物を兼ねて長岡に行ってきました。

米百俵祭は観光という意味だけではなく、「質実剛健」という長岡の気風を教える場ともなっています。

この方は長岡牧野藩当主牧野さん。

仲間から来年牧野藩の家臣として時代行列に参加できるよと言われました。

衣装・小道具は全部貸してくれるとのこと。

でも、家臣はコンクリートの上にひざまずいている時間が長く、今回も目の前で足軽風の年配の方が一人立てなくなっていました。

体力がいりそうです。

長岡は、戊辰戦争、第二次世界大戦、そして新潟中越地震で壊滅的打撃を受けました。

市のシンボルは不死鳥。

長岡はその歴史からの教訓を大切にしている町です。

それにしても2次会で行った「山葵」というお店の茸汁、れんこんのきんぴら、舞茸いためは絶品でした。

地元の人がいると旅の味わいが深まります。

2015年10月1日木曜日

陶芸家の妻たち

色々な陶芸家の妻たちに会いました。

妻たちの人生も様々。

幸せな人ばかりではありません。

不幸のかたちはそれぞれ違います。

ある陶芸家は、借金に耐えきれずに海外逃亡。

家庭は崩壊。

10年近くたって帰国したときには、この人は一流の作家に変身していました。

元妻はどうしているのでしょうか。

別の著名な陶芸家は女性問題でやはり家庭崩壊。

何も知らずにこの陶芸家の家をたずねたときに、本人は別の女性のところに行って帰らず。

妻はほぼ鬱状態。

この妻の愚痴を聞いていたら、夫の高価な作品を無造作に数点くれました。

もう作品を見るのもいやそうでした。

まだまだありますが、平凡な人生がいいと言っていた人がいます。

どうやら、ほどよくドラマチックな人生なんてなさそうです。

2015年9月25日金曜日

長寿企業の訓え

東京商工会議所が創業以来100年以上続く企業の特徴について研究結果を発表しました。

この研究によると、超100年企業は世界で約6万社。

国別では日本が約25,000社とだんとつです。

日本に超100年企業が多いのは、家業を継続するという文化が大きいのかもしれません。



ところで、企業が100年以上存続できた理由は一言で言えば、不易流行。

Photo by: Nishanth Jols

そして、超100年企業存続の最大要因は「改善・改良」。

重視しているのは本業。

弊社も来年で創業30年になります。

亀の歩みですが、弊社のKI Philosopyの軸になっているのが「改善」。

同じくKI Philosopyで定義しているビジネスドメインが翻訳。

まずは今後10年、本業を積極的変革により発展・変化させ、会社を存続させていかなければなりません。

10年後には人口知能の進歩が目覚ましく、その果たす役割も大きくなるはずです。

そのときに翻訳ビジネスは社会でどのような位置づけになっているのでしょうか。

最先端の技術を駆使し、どこまで変革できるかを問われるのが今後10年です。

2015年9月18日金曜日

秋の盛岡

久し振りで秋の盛岡を堪能してきました。

堪能したのは田舎の景色と茸。


北上川の花一杯の土手を散歩している間、私の顔がとても優しくなったようです。


今年の岩手は茸が豊作。

花屋の主人が自分で取ってきた松茸が東京の1/10の値段で売られていました。

もちろん買いです。

松茸ごはんと、松茸のコキールを作る予定。


ほうき茸

ほうきのような形をしている茸で、早池峰山の道の駅で入手。

食べ方は、オリーブオイルやバターでいためて食べたり、辛い青唐辛子と一緒にお醤油で煮たりするようです。


旅の絞めは直利庵のわんこそば。

わんこそばはここが一番。

量をこなせなくてもよければ、わんこそばに、いくら、芽かぶ、茸、もみじおろし、なめこおろし、うに等をのせて食べるとおいしい。

秋祭の民謡をバックに、もりもり食べた旅でした。

2015年9月11日金曜日

雑誌『致知』の広告

今週、日経新聞をはじめ、各紙に月刊誌『致知』の大きな広告が掲載されました。

広告のタイトルは「「人間学」を探求して三十七年」。

「『致知』には運命を変える言葉がある」。

この広告に掲載されている言葉は18万人読者の心に残っている言葉です。

「花が咲いている 精いっぱい咲いている 私たちも 精いっぱい生きよう」(松原泰道)

「求道は一生のことである。そのためには冷に耐え、苦に耐え、煩に耐え、閑に耐える。これをもって大事をなす」(安岡正篤)

「人間は一生のうち逢うべき人には必ず逢える。しかも一瞬早過ぎず、一瞬遅過ぎない時に」(森信三)

どれだけの人がこういう言葉に励まされたでしょうか。

今の時代になぜ読者が増えているのかがわかる気がします。

2015年9月4日金曜日

責任の所在

オリンピック/パラリンピックの準備では、国立競技場のデザイン、エンブレム問題と、不手際が続いています。


この問題ではっきりしたことは、不祥事が起きても責任者が責任を取らない組織がオリンピック・パラリンピック組織委員会だということ。

皆でやったので、個人が責任を取るということはない、という言葉も出ました。


エンブレム審査委員会のメンバーは変わらずとか。

プロジェクトや組織の責任者が責任を取らないと、組織のたががゆるみます。

選考プロセスも利権がからむのか不透明。

エンブレム撤回理由も意味不明。

あれだけ税金の無駄使いをしているのに、誰も責任を取らない。

エンブレム撤回のニュースに接した知人は「俺の納めた税金返せ!!!」と言っていました。

怒りは収まりません





2015年8月28日金曜日

窯元巡り ― 2000kmの旅

今年の夏休みは、合計走行距離2,000kmの窯元巡りドライブ旅行でした。

まずは京都の新門前で焼き物チェック。

次の備前での新進作家探しは空振りに終わり、備前は若手作家が育ちにくい土地柄なのでしょうか。


次は松山の砥部焼。

80歳過ぎの土地の無形文化財となっている人との出会いがあり、感動する話をうかがいました。

次は伊賀焼の90歳の陶芸家の自宅を訪問。


この陶芸家から、自分は先が長くないので自分の作品をいい値でもっていっていいと言われ困りました。

この人の作品は気軽に買える値段ではないことを知っていたからです。


美濃では今が旬の陶芸作家に力強い作品を見せてもらいました。

同じ陶芸家でも、当たり前ですが商売人もいれば、求道者のような人もいて、目指すものは様々。

どこの世界も生きていくのは闘いです。

2015年8月4日火曜日

佐藤愛子『晩鐘』

最近、90歳、100歳の人が書いた本の出版が珍しくなくなってきました。

『晩鐘』を読んで、母と同世代の人がこれだけの本を書くという事実に圧倒されました。

この本は、佐藤愛子が88歳~90歳にかけて、元夫である田畑麦彦の心奥を解明したいという思いで書いたものです。

結局この本を書き終わっても、目的は果たせなかった。

そして、それでもよいと作者が納得するための本だったのです。

人が長生きをすることが、幸せかどうかは私にはまだわかりません。

ただ、母と同年代の周囲の人は、いつの間にかいなくなっています。

母も長生きすればするほど孤独を味わうことになるのでしょうか。

強気の佐藤愛子さんでさえ、本に寂寥感が漂っています。

この本を読んであらためて思ったことは、人の心の不思議さと老人の寂しさでした。


2015年7月31日金曜日

使いたくない言葉


誰が造ったのでしょうか、私にとって使いたくない言葉が増えています。

例えば、「KY」、「イクメン」、「上から目線」、「婚活」など。

「KY」は空気を読めない人を軽くみる言葉。

空気が読めても読めなくてもどうでもいいのに、軽蔑の意味を含んでいるのがひっかかります。

「イクメン」から、育児における男性の期間限定で、補助的役割を思い浮かべます。

父親の役割は補助的であっては困るのですが。

次は、「上から目線」。

この言葉は、自分の劣等感を刺激するような人に使われるようです。

この言葉を使うと、相手を当惑させたり、困らせたりして、自分の劣等感をちょっと忘れさせる効果があるようです。

どの言葉も今までの日本語に近い意味でありながら、軽いのりで便利な言葉なのでしょう。

でも、日本語としの美しさは期待できないので、使わなくてもいいと思っています。


2015年7月24日金曜日

ブログの設定


暑い毎日、お見舞い申し上げます。

今回はブログの設定についてです。

このブログは、ご意見を書き込めない設定になっています。

その理由は、「自分の考えを自由に書きたいから」、「対応能力に難あり」だからです。

それでも、ブログを書くとき、人について、物について悪口を書かない、という基本姿勢は守っているつもりです。

ところが、先日匿名で、このブログのある言葉に対してお叱りの葉書が届きました。

言葉の定義が異なると思っていますが、言葉足らずではありました。

それにしても、世の中広く、色々な方がいらっしゃいます。

知人のプロのブロガー曰く、ネガティブな書き込みに対しては免疫ができていて、ちょっとやそっとでは驚かない、そうです。

ブロガーも楽な商売ではなさそうです。


2015年7月15日水曜日

学生時代の仲間

大学を卒業してもう40数年。

卒業25年には卒業式に呼ばれ、卒業50年には入学式に呼ばれることになっています。

いきなはからいで、あと10年たつと皆どんな「じじばば」になっているのでしょうか。

親しい仲間とは年に数度会っているので、自分の鏡を見ているようなものです。

人生うまくいっている時も苦しい時も、なんとなくわかるのですが、何も言わずに見守るだけで、何年たっても変わらぬ関係です。


先日はあるイタリアンレストランに10人くらい集まって、ギターを弾き、フォークを歌い、語りました。

私は練習したさだまさしの「Birthday」を歌ったのですが、音楽業界にいる業界人の先輩のコメントは無情。

「ギターはよくなったけど、これからは歌だな」でした。


歌は時間の許す限り練習したのに(泣)

その後、お酒を一杯飲みました。

でも本当のことを言ってくれるのはやっぱり友人だけですね(泣)

2015年7月10日金曜日

「愛を積む人」

「愛を積む人」は日常誰にでも起こり得るストーリーの映画です。

ある年齢以上の人、私や貴方、にとっていつでも起こり得ることなのです。

妻を失くして生きる気力を失った夫が、妻が生前に残した手紙に救われ、周囲の人に助けられ自分を取り戻していく話です。

ある夫婦が東京で苦労をして、終いの住処として北海道美瑛に移住してきます。


この夫婦は、毎年結婚記念日に夫が妻に真珠を一粒贈るのが習慣となっています。

その時の経済状況よって、高価な真珠も、小さな真珠もありました。

その真珠とリボンを使って作ったネックレスが妻の一番大切なもの。


美瑛に移住し、妻は心臓の持病を隠し、家の回りに石堀を作ってくれるように夫に頼みます。

妻は、石堀の完成を待たずに死んでしまいます。

石堀の完成を妻は見ることはできませんでしたが、やがて次の世代にネックレスも石堀も引き継がれていきます。


この映画全体にただよう、人の運命の過酷さや、同時に人のやさしさを文章では伝えきれない気がします。

日本の映画もレベルが高く、佐藤浩市、柄本明など、味のある役者がそろっています。

最後に、夫婦の思い出の曲として流れるナット・キング・コールの「スマイル」にはしびれました。

2015年7月2日木曜日

篠田桃紅


最近、篠田桃紅さんを時々テレビで見かけます。

103歳の凛とした美術家です。

最近この方の『桃紅百年』と『103歳になってわかったこと』という本を読みました。

特に『103歳になってわかったこと』は淡々と書かれていて、私の場合は最初に読んだときは、内容が心をすっと通り過ぎていきました。

2回、3回と読み返すにつれ、篠田桃紅さんの私なりのイメージをつかみました。

篠田さんは、孤独を徹底的に人生の一部として受け入れ、一人墨による抽象画を追い求め続けている美術家なのです。

その上で、私にとって一番心に残った言葉は、「年を基準にもの事を考えたことはない」です。

普通、ある程度の年になると誰でも、年を考えて腰が引けることがあります。

それは、自分で自分に限界を設けて、自分を狭い世界に閉じ込める行為なのかもしれません。

1970年頃の篠田さんの作品「Discovery」




夏に岐阜に行く予定があるので、岐阜現代美術館に作品を見に行きたいと思っています。

2015年6月26日金曜日

『アリとキリギリス』

『アリとキリギリス』はイソップの寓話。

この本を子供に読み聞かせたある女性の感想がとてもおもしろかったので。

彼女曰く、今苦労すればむくわれる、頑張れば後が楽になるというのは前時代的考え方で、嘘だというのです。

ウーン、前時代的で嘘。。。

遊んでいる「キリギリス」も自分のやっていることの収益化を考え、変化し続ければhappyになれる。

「アリ」にも今の労苦を楽しむという選択肢があり、要するに何事も考え方だ、というのです。

なるほど。

「アリ」と「キリギリス」がビジネスの世界に降りてきましたね。

私はこの寓話は、目の前のやるべきことに全力で集中することの大切さと、時間的制約の容赦なさを知らせているのだと思いたい。

寓話は、読んだ人がそれぞれ解釈すればよいのです。

それにしても、若い人の考え方は自由です。

こういう話を聞くと、失われた若さ、というようりは心の柔軟さをちょぴり取り戻したくなります。


2015年6月19日金曜日

ポストエディット(機械翻訳後編集)という仕事


翻訳業界に、ポストエディットという比較的新しい分野の仕事があります。

ポストエディットで大切なのは、「機械翻訳のアウトプットの品質」と「ポストエディットで要求される品質」です。

「機械翻訳のアウトプットの品質」が悪ければ、ポストエデ

ィットは仕事というよりは労苦となり、翻訳をし直した方が確実に楽です。

機械翻訳の初期の段階で、機械翻訳を取り入れようとしたことがあります。

その過程で、私もポストエディットをやってみました。

機械翻訳のアウトプットが非常に悪く、ポストエディットは単なる苦痛で、翻訳をやり直した思い出があります。

「ポスストエディットに要求される品質」については、要求品質がわからないければ、仕事になりません。

現在では、機械翻訳エンジンをトレーニングでき、そのアウトプットも大きく向上してきています。

そして、どんな文章を機械翻訳にかけると使えるのか、もわかってきています。

ポストエディットに必要なのは、スキルとスピード。

これからの翻訳業界には、ポストエディターが必要です。

翻訳とは別の仕事として、ポストエディットという仕事にチャレンジしてみませんか。

参考まで、TAUSのサイト(https://www.taus.net/think-tank/best-practices/postedit-best-practices/machine-translation-post-editing-guidelines-japanese)にポストエティットのガイドラインが掲載されていてます。

2015年6月11日木曜日

Action Planner


 
先日、佐々木かおりさんの「佐々木かおりの時間管理術」という講演を聞きました。

以前にも、この方の講演会を聞いたことがあります。

村上龍氏との対談でしたが、お二人の生きている場所が違うという印象が残っています。

なるほど、今回講演を聞いて佐々木さんは、地べたに足が付いている方なのだ、と納得がいきました。


Action Plannerは、空き時間が見えるノート。

女性らしい細かな工夫がきいていて、記入方法は独特。

このノートを使用することで、時間を効率的に使える人もいると思います。

社内の人間と共有しているOutlookの予定表があり、さらにiPhone+ノートでは、ただでさえ多い荷物が増えますね。。。

使いこなせるかどうかは、これからです。

FYI。

2015年6月5日金曜日

はとバス日帰り旅行

還暦を過ぎた仲間とあこがれの「はとバスツアー」を企画。






当日は快晴で、行き先は三浦半島と元町・中華街。


バスの中では、まず定番の歴史の勉強会。

次はバス付属の立派なカラオケ装置でカラオケ三昧。

歌の得点が70点以下は落第やり直しで、3回も歌った人がいました。

元町ではポンパドールさんにとてもお世話になりました。

有難うございます!!!

夕食は中華街の状元樓で。

東京に帰ってきたら地震でJRが止まり、三崎で買ったヒラメとマグロを抱えてウロウロ。

今回のツアーが楽しかったので、また来年も鬼平犯科帳などをテーマに「Discover大江戸」のはとバスツアーを企画する予定です。

2015年5月29日金曜日

トラブル発生時の父の言葉

翻訳業界はクレーム産業と言われるほど、品質問題の多い業界です。

トラブルの経験が少ない人の中には、トラブルに圧倒されて元気がなくなってしまう人がいます。

でも、大丈夫です。

まず、冷静になって上司に相談しましょう。

迅速に適切な判断をすれば、大体無事切り抜けられるものです。

私のトラブル1号の経験は、もう30年近く前のことです。

会社創業数年後、ある大企業の工場からまとまった仕事を受注したことがあります。

手違いで、当時使っていたPCからこの案件の翻訳データが飛んでしまったのです!!!

この案件を無事納品できなければ会社を作った意味がない、とまで思い詰めました。

これを見ていた父が「みどりは気が小さ過ぎて会社経営に向いていないのではないか」と母に言ったようです。


Photo:by Manoj Kengudelu

今考えれば、父は、思い詰めている暇があったら解決方法を考えろ、と言いたかったのでしょう。

それ以来、何回トラブルを経験したでしょうか。

この父の言葉を実践できるようになったのは、それほど前ではありません。

2015年5月22日金曜日

最近の出来事

今回は、ここ2週間で起きた出来事について。

5月9日、所属している異業種交流会が誕生日コンサートを開催してくれました。


参加者は100名以上。

すごい集客力ですが、これは異業種交流会主催者の力。

バックにバンドがついて、懲りずにまた弾き語り。

さだまさしの「Birthday」

席に戻ったら、知人の女性が泣いていました。

いい歌です。


次は、溶連菌感染で、ブログが1回飛んでしまった。連菌に感染した社員2名に子供のかかる病気になった、とひやかしたのがいけなかった。

自分がかかった。

菌は死んでいなくても、身体は3日で回復。


次は、女子会での合同お誕生会。

女子会っていいですね。


その次は日本翻訳連盟セミナー「翻訳サービス国際規格発行による翻訳業界への影響」。

セミナー委員長として、参加者が想定外に多く(事務局コメント)満足でした。

業界の関心の高さが表れていました。

こんな毎日で、あちこちに出没している以外は、会社で仕事してます。