2016年1月28日木曜日

雪の富山

今回は、大雪注意報が出ていた富山へ。

おいしい魚を目指して、富山市一の寿司屋「鮨人」へ。

旬の鰤しゃぶ

寿司屋の主人は40過ぎの長髪をポニーテールにしたお兄さん。

若い男性5~6人が、主人の指図に従って動いていました。

鮨酢は赤酢ベースで、ご飯は薄茶色。




値段はそこそこしますが、気合いと味を考えると満足。

鹿児島一の寿司屋の主人も元ヤンキーのお兄さんでした。

富山も鹿児島も、寿司屋の主人は独創的。

こういう人たちに会うのが、地方に行く楽しみです。


蟹の握りとのど黒とネギの焼き鶏風


茶碗蒸し



2016年1月21日木曜日

中小企業における女性活用のジレンマ

昨年、単に企業側の女性に対する「優しさ」だけでは女性活用に関わる問題を解決できない、ということが実証されました。

資生堂で女性の育休や時短勤務が増え、子供のいない社員に対するしわよせが起き、そして業務が回らなくなったのです。

その結果、時短勤務の社員も遅番や土日勤務を行うことになりました。

その後、同社が保育サービスに参入するというニュースもありました。

現在、女性(25~44歳)の就労率は約71%だそうです。





ところが、男性の家事時間は増えていません。

子供がいる働く女性の体力的、精神的負担は、想像を絶するものでしょう。






人口が減少する社会で、就業を希望しながら働いていない女性は300万人以上。

働きたい女性が働ける社会にするには、男性社員が育休を取れること、そして長時間労働をしなくてすむ社会を実現しなければなりません。

こういう社会は理想ですが、自分の会社の現状を考えると頭をかかえてしまいます。

中小企業にとっては、女性社員の育休だけでもインパクトがあります。

その上、男性社員が長期の育休を取ることになると、実際には仕事が回らなくなる可能性があります。

今のところは、ある程度働く時間と場所の柔軟性を提供するのが精一杯です。

今後は生産性を上げ、人的余裕がある会社にすることがやるべきことなのでしょう。

2016年1月15日金曜日

生きがい



エコキャップ運動を6年間続けています。

いつもキャップの入ったダンボール箱をある福祉作業所に送り、障がい者の方にキャップの汚れを除去してもらっていま
す。






ダンボール箱を作業所へ送る送料の方がキャップから得られるお金よりも大きいかもしれません。

それでも続けているのは、少しでも作業を通じて皆さんに生きがいを感じていただけたら、という思いからです。





母を見ていると、母が生き生きしているときは、自分のできる事で人の役に立っているときです。

私もそうですが、多くの人が同じ思いでしょう。

1年に1度だけ、福祉作業所から作業所の皆さんの写真を添えて手紙をいただくのが楽しみです。

今の我々が継続できるささやかなお手伝いだと思っています。

2016年1月8日金曜日

海難1890

明けましておめでとうございます。

今回は暮に見た、日本・トルコ合作映画「海難1890」について。

実話に基づいています。

明治中期、トルコの親善使節を乗せたエルトゥール号が和歌山県串本町沖で座礁。





船の座礁を知った貧しい村民が一丸となり、遭難者の救助に向かった。










村民は、自分たちの食糧にも事欠く貧しさの中で、遭難者に貴重な食べ物を分け与え、行方不明者の捜索から遺品の回収まで、不眠不休で働いた。






この時の村民の真心がトルコ人の心に深く刻みこまれた。

95年後のイラン・イラク戦争時。

サダム・フセインが48時間後にイラン上空の飛行機を無差別攻撃すると宣言。

テヘランに日本人が取り残され、救援機の追加派遣をトルコに要請。

危険を冒してトルコ救援機がテヘランに来ることになり、日本人は空港に向かったが、空港は脱出しようとするトルコ人であふれていた。





最後は、トルコ人が95年前の出来事を思い出し、日本人を無事脱出させる。







私は映画が始まってから終わるまでほぼ泣いていました。

特に、故郷に帰るトルコ人がボート上でトランペットを吹き、別れを告げる村民が「故郷の空」(スコットランド民謡)を歌ったシーンでは涙ボロボロ。

印象的な映画でした。