2017年4月28日金曜日

幸田真音『大暴落 ガラ』

幸田真音氏は米国銀行や証券会社での債権ディーラーを経て、作家に転身した人です。

今回『大暴落 ガラ』を読んでみて、この国の置かれている脆弱な状況を再認識しました。







外資系の金融機関に勤めていた女性が日本初の内閣総理大臣に就任したことから物語が始まります。

組閣直後、東京大洪水と国債大暴落が同時発生。

この2大ピンチにからむ登場人物もおもしろい。





結果的には犠牲者は出たが、総理は不眠不休でこの2大ピンチを切り抜けます。

最後に国会で内閣所信表明をするのですが、途中で野党のヤジ。

「責任逃れだ、女だからって許されるわけじゃないだろう」なんてヤジ、許せますか。

そこから、女性総理は野党に対して啖呵を切ります。

「洪水の間、あなたたちは雁首揃えて、いったいなにをやってたっていうの?」、なんて胸がすきますね。

それにしても、総理のスケジュールはむちゃくちゃで、働き方改革とは無縁です。

安倍首相もきついだろ―な、と思いました。

2017年4月21日金曜日

壺中天

「壷中(こちゅう)天有り」という言葉があります。

後漢の費長房が、薬売りが仕事が終わるといつも入る壺の中に一緒に入れてもらったら、別天地が開けていて俗世間を忘れた、という話が由来。







壺の中から空を見上げたら、まったく別の景色が見えそうです。







つまり、心に別天地をもて、1日5分でもそんな時間、場をもつことで心が豊かになる、という教えです。

レストランや宿泊施設の名前などに時々見かけます。

浮世の悩みを忘れさせる場所という意味なのでしょう。

私の一番の壺中天は、10年以上続いている月1度の勉強会。

ここで「壺中天有り」という言葉に出会い、新しい知識を得て世界が広がりました。

身近なところでは、読書も私とっては壺中天。

人それぞれですが、「壺中天」をもてると、辛いことも乗り越え易くなりそうです。

2017年4月12日水曜日

3Dプリンターでフィギュア作成

団塊の世代トップとして、今年でまた新たな年代に突入します。

そこにタイミングよく、3Dプリンターで自分のフィギュアを作るという話がきました。

仲間内約15人で、家族や自分のフィギュアを作ってもらいました。

作ったのは、男性が圧倒的多数。




女性でその気になったのは私のみ。

銀座博品館で55台のカメラに囲まれ、あらゆる角度から写真を撮られました。

ある男性は上からのカメラを嫌いましたが、頭髪の状態も正確に再現。

私の場合は、足の隙間を消してと頼んでもだめでした。







データはクロアチアに送られ、完成までに約2週間。

長所も短所も忠実に再現されて、大笑い。

10年後にこのフィギュアを見て何を感じるのでしょうか。

2017年4月7日金曜日

「翻訳者登録制度」のメリットは?

弊社のWebページリニュウアルにともなって、再びBloggerを使ってブログを書くことになりました。ブログを書き始めてから早いもので9年近くになります。何事も10年続ければ一人前になると言われますが、10年まであと一息。心を引き締めてまいりますので、宜しくお願いいたします。


本日は「翻訳者登録制度」について。

「翻訳者登録制度」が4月1日からスタートしました。

この登録制度は、ISO17100に基づいて専門的力量を有する翻訳者を評価し登録する資格制度です。

この登録制度の説明会が、日本規格協会主催で4月17日大阪、5月13日東京で開催されます(http://www.jsa.or.jp/wp-content/uploads/rcct-setsumeikai-.pdf)。





ところで、「翻訳者登録制度」は翻訳者の皆さんにとってどのようなメリットがあるのでしょうか。







まず専門的力量についてですが、ISO17100で規定されている専門的力量に関するキーワードは以下のとおりです。

コンテンツ/原文言語/訳文言語/仕様/専門的知識/調査/情報処理/ツール/文化/スタイル/専門用語。

求められているものが何か、想像できるでしょうか。

それでは翻訳者登録制度で合格し、名前が日本規格協会のWebサイトに公開されたとします。

翻訳者の方にとって、何かいいことがあるのでしょうか。

私は仕事が増える可能性があると思っています。

その理由は次のとおりです。
1. ISO認証取得翻訳会社(日本&海外)から受注
2. 日本・海外の企業/官公庁でISO17100準拠を条件としている会社/組織からの受注
3. ISO認証取得会社以外の企業からの受注、場合によってはソースクライアントから直接受注

ただし、上記はISO17100の普及状況が影響すると思います。

今からでも遅くありませんので興味のある方は、説明会に参加してみてください。

無料です。