2018年3月30日金曜日

プロファイリングツール

大企業では、採用や人事にAIを使い始めています。

このAI時代だからこそ、人のことを知る意味は大きいですね。

そこで、プロファイリング。

「Emergenetics(エマジェネティックス)」というプロファイリングツールがあります。

emergeneticsとは、emerge(出現する)とgenetics(遺伝学)を組み合わせた造語。

by Aklima Gelen Hersey




米国で開発された思考特性と行動特性を分析するツールです。

思考特性は分析型(青)、構造型(緑)、社交型(赤)、コンセプト型(黄)と4色に色分けされます。

行動特性は、自己表現性、自己主張性、柔軟性の3タイプに分かれます。








重要なことは、人の特性には優劣がないということ。

人の特性とは、すなわち個性。

このツールの目的は、各特性をもつ人の最適な組み合わせ(人、仕事)で、生産性を最大化すること。

お互いの特性を知ることのメリットは、人間関係のストレスが減ること。

AI時代には、こういう分野のニーズがさらに増える気がしています。

2018年3月23日金曜日

朝礼

朝礼を始めてから10年以上。

毎朝9:00から1~3分。

by Joe Cleere

朝礼では、ビジネス上の重要な事項について、嬉しい話や問題点/反省点について、私の考えを伝える努力をしています。

あれも話したい、これも話したいという日もあれば、何も浮かばない日もあります。

何も浮かばないときは頭が痛い。



そういう日は、頭の中から過去の仕事関連の思い出を絞り出します。

来年度からの朝礼では、各マネージャーに仕事に直結する話をしてもらいます。

日常業務から離れて久しいので、業務について話すのは若い人の方が適任です。

そして週に1回だけ、朝礼を私にしか伝えられないことを伝える場にしようと思っています。


2018年3月16日金曜日

「菜根譚」の教え




中国の古典「菜根譚」の言葉には、時々はっとさせられます。

今回は、「.....威はよろしく厳よりして寛なるべし。寛を先にし厳を後するは、人その酷を怨む」



規律を正すには、最初は厳しくして次第にゆるめていくのがよい。初めにルーズにしておいてあとから厳しくすると、人は不当にむごく扱われたと感じて恨みを抱く、の意味。

常々、組織のルールに関しては十分厳しくあるべきだと思っています。

ところが、どうしても個別の案件になると相手に喜ばれることをしたくなる人がいます。

昔は私もその一人でした。

相手にいい顔をしたいがためにルールをほんの少し曲げて、結局それでは様々な矛盾が出て困ったあげく、元の厳しさに戻し怨まれてしまったことがあります。

時々、「菜根譚」を読んでは反省しています。


2018年3月9日金曜日

葉室麟遺作『天翔ける』

二週続けて本の話題です。

昨年暮、大好きな葉室麟が亡くなりました。

葉室麟を好きな理由は、文章の美しさと登場人物。




今回は遺作の『天翔ける』。

主人公は幕末の越前福井藩主松平春嶽。

春嶽は賢候として知られていますが、徳川一門の殿様です。

激動の時代に、最後の踏ん張りがきかないのが残念。

立場を考えると、仕方がありませんが。。。






この本によれば、橋本左内を守れなかったし、坂本龍馬暗殺の真相も突き止めなかった。

本はおもしろかったですが、一番印象に残ったのは春嶽が最後に西郷に出会った場面。

春嶽が西郷を見下ろして「徳川がそれほどにくいか」と聞いた場面は、著者らしく美しい文章で読み応えがありました。

もう葉室麟の新刊は出ないと思うと、そこはかとない寂しさを感じます。
                      

2018年3月2日金曜日

「SHOE DOG」







ナイキ創業者Phil Knightの自伝「SHOE DOG」。

「SHOE DOG」とは、靴の製造、販売、購入、デザインなどすべてに身を捧げる人間のこと。








ランナーPhil Knightのビジネスは、1960年代に日本の靴メーカー「オニツカ」の代理店「ブルー・リボン」としてスタート。

50ドルの前払金がなく、父親に振込を依頼。

これがナイキ上場まで、「日々50の問題が浮上し、50の即断を迫られる生活」の始まりでした。

リスクを背負って、カミソリの刃の上を歩いてこられたのは、Phil Knightもまさしく「SHOE DOG」であるからこそ。

読みがいのある本でしたが、読みやすくはありませんでした。